山口県 Present’s かいがらあまのり

全国で数少ない、希少な海苔 山口県 かいがらあまのり (注)カイガラアマノリの養殖技術に関する特許について審査請求中

かいがらあまのりの美味しさをお届けしたい

「カイガラアマノリ」は環境省のレッドデータブックで、極めて絶滅の危険性が高い「絶滅危惧Ⅰ類」に分類されている藻類です。

1950年代ごろまでは全国の干潟で見られましたが、埋め立てによる干潟の減少で現在、天然で確認されているのは山口県、広島県、千葉県だけ。
山口県では、浜辺に打ち上げられた「カイガラアマノリ」を地元の人がひっそり食べていた、知る人ぞ知る幻の海苔でした。

山口県水産研究センターは、地元の者だけが知っている希少な海苔「カイガラアマノリ」の味の良さを聞き取り、漁業者の冬季の新たな収入源とするため、平成9年から養殖技術の開発に着手し、技術改良を重ねた結果、平成20年には、養殖技術を確立し、全国で初めて、かいがらあまのりの製品化に成功しました。

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天然のカイガラアマノリは、二枚貝の殻に着生しています。

山口県が全国で唯一、養殖に成功し商品化にも成功しているかいがらあまのりは、味噌汁やお吸い物、雑炊に入れても出汁が出たような感じの味わいを楽しめます。

また、水に戻すと優しい紅色になり、料理の色合いが良くなります。日本料理のほか、フレンチ・イタリアンなどの洋食メニュー、サラダのトッピングなど様々なお料理にご使用いただけます。

良質な干潟が残る 山口県の瀬戸内海

天然の「カイガラアマノリ」は昔ながらの環境が残っている干潟にしか生息しない環境指標種的な海藻です。

山口県の瀬戸内海沿岸の干潟は水温が安定し、冬場に速やかに海水温が下がる干潟です。

養分が多く、全国でも数少ないかいがらあまのりの生息に適した良質な干潟が残っていることから、山口県が全国で唯一、養殖に成功し商品化にも成功しております。

良質な干潟が残る 山口県の瀬戸内海

摘採は真冬に手作業で

▲海水での洗浄の様子(写真上)・天日干しの様子(写真下)
▲海水での洗浄の様子(写真上)・天日干しの様子(写真下)

かいがらあまのりの養殖に適した環境は潮位0m付近の河口域の干潟であるため、かいがらあまのりの収穫は大潮の干潮時でないと摘採は出来ません。

かいがらあまのりが収穫できるのは12月下旬~3月上旬。
冬の寒い夜間に干潟で刈り取られたかいがらあまのりは、その後綺麗な海水で何度も洗われ、ピンセットにてゴミを除去。その後は真水で洗い、脱塩してから乾燥されます。

ただ、生産者の皆さんの高齢化により天日干しで作られるかいがらあまのりの生産量は減少する傾向にあります。

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