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- 群馬県「国分にんじん」
高崎市は、東京都心部から北西に100kmに位置し、標高60m~1700mの標高差による変化に富んだ自然環境を生かし、東日本一の生産量を誇る「梅」をはじめ、多様で、魅力のある農畜産物を生産しています。
なかでも「国分にんじん」の生産される群馬地域は、榛名山浅間山等に由来する火山灰からなる黒土が分布し、作物の根が深く入りやすく水はけの良い豊かな畑地が広がっており良質な野菜の産地です。
また、日本一の生産量を誇る「高崎だるま」はまゆが「鶴」鼻から口ひげが「亀」をあらわし、とても縁起の良い顔の福入りだるまです。
大正時代にフランスから入ってきた種を旧国府村西国分の飯塚鉄太郎氏をはじめとする篤農家が改良し生産しました。
“国府”と“国分”で混同しそうになりますが、国府の中でもさらに限定された“西国分(にしこくぶ)”という字(あざ)名が由来となっています。その際に西国分の地名からとり「国分にんじん」と命名されました。
昭和30年代前半頃には国内で流通したニンジンの約8割を占めたとされており、高崎市立国府小学校横にある「圀分人参誌」と書かれた石碑には、その国分人参の歴史が綴られていて、地域で守り育んできた人々の思いを窺い知ることが出来ます。

- 【国分にんじんの特徴】
- [1]長さ60㎝ほど(葉先から根の先までだと1mほど)と長い
- [2]色鮮やかでこくがあり甘く、香りも高い
- [3]煮くずれしにくい。
- [4]やわらかい食感
- という特徴があります。
- 【国分にんじんのおいしい食べ方】
- 野菜スティックのような生食、きんぴら、煮物、松前漬けなど、
- にんじん本来の味が引き立つメニューにおすすめです。
- 【地元の方おすすめの料理は・・・】
- ・生食は・・・太巻き(田舎寿司)の芯の具材に
- ・煮込み料理は・・・ビーフシテューやお切込
- ・油との相性も◎・・・スティック状の天ぷらや輪切りにしたフライ
- 【国分にんじんの保存方法】
- ・にんじんを新聞紙にくるみ、日の当たらない場所で保管する。
- ・にんじんを半分に切り、新聞紙にくるんで冷蔵庫にて保管する。

※写真はイメージです
昭和30年代後半に栽培・生産・
流通・収納が難しいという理由
により、市場から姿を消し
“幻”の存在となっていました。
そうしたなか、近年、国府地区の
農事組合法人「国府野菜本舗」の
眞塩光枝さんが中心となり、国分にんじん復活への取り組みを始めました。

国分にんじんは色がよく甘みがあって香りも強いうえ煮くずれしにくいという特徴があります。
今回はにんじん本来の味が引き立つメニューをご紹介いたします。
材料 | 分量 |
---|---|
人参 | 1kg |
切りイカ | 70g |
切りコブ | 50g |
酒 | 250cc |
だし | 250cc |
醤油 | 250cc |
みりん | 250cc |
かつお節 | 少々 |

- 【作り方】
- [1]ボールに人参・切りイカ・切りコブを入れて混ぜておく
- [2]鍋に酒・だし・醤油・みりんを入れ、火にかける
- [3]沸騰したら火を止めて、かつお節を入れる
- [4]70℃まで冷めたらかつお節をこしながら材料に回しかける
材料 | 分量 |
---|---|
国分にんじん | 1本 |
里芋 | 6個 |
蒟蒻 | 1枚 |
干し椎茸 | 5枚 |
椎茸戻し汁 | 100ml |
醤油 | 大さじ1 |
酒 | 大さじ5 |
みりん | 大さじ4 |
砂糖 | 大さじ2 |

- 【作り方】
- [1]材料は食べやすい大きさに切り、さっとゆがく。
- [2]干し椎茸はあらかじめ水で戻しておく。
- [3]鍋に醤油・砂糖・酒・みりん・椎茸の戻し汁と水を混ぜ中火で落し蓋をしながら煮詰める。