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- 熊本県「晩白柚」
熊本県八代地方は、日本三急流である球磨川(くまがわ)が流れ、西は八代海に面した平野部で、晩白柚の生産量日本一を誇ります。
昭和20年代から晩白柚の栽培がはじまり、気候風土に適していたことから昭和40年代に急速に栽培が普及しました。
特に、八代市東南部に位置する高田(こうだ)地区や、氷川町大野地区・立神(たてがみ)地区で盛んに栽培されています。
晩白柚は八代地方を代表する特産品であり、八代市の市木にも指定されております。

晩白柚はミカン科の果物の一種、ザボンの仲間で、大きなものでは直径が約25cmにもなる巨大な柑橘です。
香りが良く、さわやかな甘酸っぱい香りが周囲にひろがります。果肉はサクサクとした食感で、甘みと酸味のバランスに優れています。
また、果肉を直接食用にすることが一般的ですが、特徴である厚い皮は、砂糖で煮て砂糖漬けにすることができます。
晩白柚は保存性が高く、皮が柔らかくなり、食べごろになるまで1か月ほど保存することができます。


晩白柚の栽培では見た目と形の美しい黄色い果実を作るため、一つ一つの果実に袋がけ作業を行います。
袋がけ作業は2回行われ、1回は虫除けの為、もう1回は太陽光を避け美しい果皮を保つために行います。初夏から真夏の炎天下で行われるため大変な重労働となります。
また、1つの果実が大きく重い晩白柚は収穫作業も大変で、肩から下げた袋に大きな晩白柚をいっぱいに入れることは大変な重労働となります。
生産者の皆さんは、より良い晩白柚を作る為、一つ一つの作業を丁寧に行っています。