
井原市の特徴
井原市(いばらし)は、岡山県の西南部に位置し、温和な気候に恵まれ、里山や田園など、美しい自然に囲まれた市です。この温和な気候によりぶどうなどの農産物や、乳製品、豚肉加工品などの特産品があるほか、古くから繊維産業が盛んで、厚地藍染織物の生産地であり、全国に先駆けてデニムの生産やジーンズの製造を開始したことから「デニムの聖地」と呼ばれています。井原デニムは、有名ブランドの生地として使用されるなど、世界で高い評価を得ています。

観光地として、天文学者が選んだ「日本三選星名所」である、美星町の美星天文台は、中国地方最大規模の公開天文台で、誰でも気軽に望遠鏡で星を見ることができます。また、芳井町の天神峡は、天神社・黒丸神社の社叢を中心とした小田川に沿った景勝地で、高梁川上流県立自然公園の中にあり、四季折々に美しい姿をみせます。
市内でも芳井町明治地区では、この温和な気候の恩恵に加え、標高約400mの高原に広がる粒子の細かい粘土質の赤土畑で古くから野菜の栽培が盛んに行われています。ここで栽培された「ゴボウ」のことを、この地域の方言で「ごんぼう」といい、とりわけ明治地区産のものは「明治ごんぼう」の名で、地域特産物になっています。
その歴史は古く、江戸時代にはすでに栽培されていたとの文献が残っています。その後、明治時代後期から大正時代初期には、産地が明治地区全域に広がり、昭和30年代に最盛期を迎えました。


