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静岡県静岡市 Present’s

折戸なす

100年の時を経て、
現代に復活!

折戸なすは三保・折戸の在来品種で当時の栽培につながると考えられている歴史ある作物です。
正月の初夢に見ると縁起がよいとされることわざ「一富士 二鷹 三茄子(ナスビ)」のナスともいわれ、徳川家康公が駿府に在城中、当時すでに、三保には早作りのナスがあり、徳川家には三保の折戸からナスの献上が行われていたとの記録が残っています。

明治以降、農業情勢の変化により、その栽培は途絶えておりましたが、国の研究機関で保存されていた折戸なすの種を譲り受け、生産者と関係機関の連携のもと、試験栽培を開始し、平成17年に、地域で折戸なすの復活を果たすことができました。

現在は収穫の最盛期を迎える前に、徳川家康公を祭る「久能山東照宮」に初物の折戸なすをJAしみず折戸なす研究会の生産者によって毎年奉納され、その年の折戸なすの豊作を祈願しています。

奉納される折戸なすは竹カゴに桜の葉を敷いて、まだ小さいうちのナスを5個並べます。これは徳川家に献上された当時の姿をイメージをした写真です。
奉納される折戸なすは竹カゴに桜の葉を敷いて、まだ小さいうちのナスを5個並べます。これは徳川家に献上された当時の姿をイメージをした写真です。
JAしみず 折戸なす研究会のみなさま
JAしみず 折戸なす研究会のみなさま
折戸なすは、平成24年度には静岡県の「しずおか食セレクション」に認定され、「ふじのくに食の都」を代表する食材の一つとなっています。

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静岡県静岡市清水区産折戸なす

静岡県静岡市清水区産
折戸なす

折戸なすは、艶やかな丸い形状とギュっとつまったきめ細やかな肉質、通常のナスにない濃厚な味わいが特徴です。
どうぞこの機会に現代に復活した折戸なすをご賞味ください。

承り期間:5月8日(土)〜7月2日(金)
お届け期間:6月11日(金)〜7月17日(土)

折戸なすができるまで

平成27年度現在では「JAしみず折戸なす研究会」の生産者9戸が約30アールで折戸なすの栽培をしています。

2月に種をまき、4月に定植、トゲが鋭いため、果実が風で傷つかないようにビニールハウスで栽培をします。収穫は開花から約20日後、5月中旬ごろから一部のハウスで収穫がスタート、収穫の最盛期は6月から7月。

出荷は12月ごろまで続き、平成27年度は約12トン前後の出荷が見込まれています。

折戸なすができるまで

折戸なすが途絶えた原因のひとつが収量の低さです。通常のナスに比べて折戸なすの果実は1/3程度しか実らないといいます。

また原種に近いものほど、形が安定せず、同じ実の種からとれたと思えないほど形もさまざまで試行錯誤を繰り返しながら、それぞれの生産者が栽培の工夫を行っています。

葉・茎・へたの部分にはするどいトゲがあります。
葉・茎・へたの部分にはするどいトゲがあります。
折戸なすができるまで

今後、この歴史ある折戸なすを受け継ぎ、その特徴を活かした産地づくりを推進していくためには、品質管理や生産技術の確立、生産規模の拡大、さらには現代的な価値を見出す取り組みも課題となってきます。
そこで、関係各団体が連携のもと、折戸なすを広く情報発信し、生産及び販売の振興と新たな食文化の創造を図るとともに、折戸なすを中心とした地域の活性化に貢献するため、「折戸なす推進協議会」を設立しました。

折戸なすのふるさと、
静岡市清水区

海に囲まれた静岡県静岡市清水区の三保・折戸地区は、温暖で日照時間が長く、砂地で作物の生長が早いことから、促成栽培(早出し)の発祥地といわれています。

区内にある名勝「三保松原(みほのまつばら)」は平成25年に「富士山~信仰の対象と芸術の源泉~」の構成資産として、世界文化遺産に登録されました。
折戸なすは三保松原にほど近い地域で「JAしみず折戸なす研究会」の生産者が栽培をしています。

折戸なすのふるさと、静岡市清水区
平成27年家康公四百年祭

平成27年は、徳川家康公がお亡くなりになられて400年の記念の年でした。

静岡市をはじめ、家康公縁の地である静岡県内で顕彰400年イベントが催されました。

三保松原
三保松原