京都府舞鶴市 Present’s 佐波賀(さばか)だいこん

京の伝統野菜 ~京都府舞鶴市~ 佐波賀だいこん

佐波賀だいこんの故郷

京都府舞鶴市は日本海に面し、東西に分かれた舞鶴湾のリアス式海岸を臨む地域です。また、佐波賀だいこん発祥の地である佐波賀地区は景観が美しい舞鶴湾に面しています。

自然に恵まれたその海と里は食材の宝庫です。特に「佐波賀だいこん」は京の伝統野菜にも指定されており、舞鶴市固有の特産物とも言えます。

地図:京都府舞鶴市

京の伝統野菜 佐波賀だいこん

佐波賀だいこんは、従来の大根が3ヶ月で収穫できるのに比べ、秋に種を蒔き翌年2~3月に収穫する晩成型で、長い期間土の中で育まれます。また、根元は太く先が尖った形、葉は濃い緑色でタンポポの葉のように地表に広がります。
辛味があり、固めで身が引き締まっていることから、煮込んだとき、煮崩れしにくいという特長があります。葉は炒め物に、果肉はおろしや煮物にして余すとこなく美味しく食べることができます。

京の伝統野菜 佐波賀だいこん
佐波賀だいこんの花▲佐波賀だいこんの花
佐波賀だいこんの葉▲佐波賀だいこんの葉

佐波賀だいこんを支える生産者

昭和30年頃には舞鶴市の特産物として盛んに栽培されており、最盛期には約1100tの出荷量を誇っていましたが、栽培期間が長いことや生産者の高齢化により生産量が減少していきました。

その中で、佐藤さんの曾祖父の憲太郎さんが、佐波賀だいこんの育成と佐波賀園芸組合の設立に尽くしたこともあり、曾孫にあたる正之さんが佐波賀だいこんの復活を願い、平成22年から生産の取り組みを行ってきました。
今後も生産量を拡大しながら、「佐波賀だいこん」の食文化を広げていきたいと力強く語っています。

佐藤正之さん▲佐波賀だいこん生産者:佐藤正之さん

佐波賀だいこんを使った料理

  • 佐波賀だいこんの天ぷら
  • 佐波賀だいこんのおでん(舞鶴おでん)
  • 葉のみぞれ和え

「京の伝統野菜 佐波賀だいこん 食文化振興研究会」設立

平成24年12月19日に、佐波賀だいこんの食文化継承と全国への情報発信を目的に生産者、京都丹の国農業協同組合、舞鶴市、京都中丹広域振興局、イオンリテール株式会社の間で、「京の伝統野菜 佐波賀だいこん食文化振興研究会」を設立しました。

今後は舞鶴市の風土と資源を活用した産業振興と地域の活性化を行い、食文化を継承するフードアルチザン活動を推進してまいります。

京の伝統野菜 佐波賀だいこん 食文化振興研究会
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