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- 岩手県「山ぶどう」

山ぶどうは自然に恵まれた東北北部に多く自生している、日本古来の野生ぶどうです。久慈地方では山野から採取される山ぶどうの果汁は、大変貴重なものとして活用されてきました。
当地で栽培されている山ぶどうのほとんどは、自生している山ぶどうを挿し木で1本1本増やし、丹念に育ててきたものです。純粋で素朴な自然の味が生きています。
粒の重さは1g前後と小さく、種が大きいため、加工用に向いています。ほとんどがジュースやジャムなどに加工されています。
久慈地方の澄んだ空気・水・土が育み、初夏に太平洋からの涼風「やませ(山背)」によりじっくり育ち、熟成された果実は、大自然の力がギュウッと詰まっています。

久慈地方における山ぶどうの本格的な栽培は、昭和46年から広まりました。現在では常識となった雄樹・雌樹があることも当時は不明で、果実の授粉に必要な雄樹を植えなかったため実をつけなかったことなど、失敗の歴史もあります。
育て方にも特徴があり、枝を上から下にぶら下げることで、収穫量、品質が安定してきています。

久慈地方では、9月下旬から10月にかけて山ぶどうが旬を迎えます。糖度を15%以上に高めて収穫される熟成した山ぶどうは非常に色の濃い果実となります。
山ぶどうの果汁の絞りかすは、堆肥として利用されています。さらに、鉄、ポリフェノール、カルシウムなどの栄養素の抽出により健康への食品として開発が進められています。

岩手県久慈地方で収穫される山ぶどうの生産拡大、商品情報発信、商品開発による販路拡大などを目指し、久慈地域の山ぶどうの魅力を次代に継承していく活動をしていきます。
そして、山ぶどうの原料とした加工品の開発および販売への支援を行い、久慈地方の山ぶどうの特徴を活かした商品、食文化のPRを通じ地域活性化の支援を行います。

